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光・レーザー関西2026 開催レポート

光・レーザー関西2026が閉幕 2027年7月に京都で「光イノベーションKYOTO」として始動

7月16日、関西最大級の光技術展示会「光・レーザー関西2026」が盛況のうちに閉幕しました。2日間の来場者数は1,184人を記録し、前年を200人以上上回る結果となりました。会場では、特に関心が高まっている「光電融合」や「宇宙分野」のセミナーが満席となるなど、大きな注目を集めました。
ブース展示では「航空・宇宙×光」や「京都光技術」といった特別ゾーンのほか、レーザー、光学部品、計測、加工、通信に関する最新技術が披露され、来場者との間で活発な情報交換が行われました。

今回をもって大阪での開催は最後となり、次回は舞台を京都へ移して「光イノベーションKYOTO 2027(KOTO)」として新たにスタートします。
京都の優れた産業・研究基盤と連携し、光技術で次世代産業を切り拓く「現代の勧業博覧会」を目指して、新たなイノベーションの創出が期待されています。

光・レーザー関西2026 出展社紹介

アプトス
LightBridge
日本特殊光学樹脂
サンインスツルメント
オーテックス
オーシャンフォトニクス

光・レーザー関西2026が開幕 65社・団体が大阪に集結

関西最大級の光技術展示会「光・レーザー関西2026」が7月15日、マイドームおおさかで開幕しました。会期は16日までの2日間、65の企業・団体が最先端の光・レーザー技術や製品を展示しています。初日から会場には多くの来場者が訪れ、各ブースでは製品説明や技術交流、商談が活発に行われるなど、大きな賑わいを見せています。

今回は、新設された「京都光技術ゾーン」をはじめ、VCSELの最新動向を紹介する「光・レーザー関西2026シンポジウム」、レーザー技術総合研究所による「ILT2026 研究成果報告会」など、多彩な企画を開催。光通信、レーザー加工、センシング、計測など、幅広い分野の最新技術が一堂に集結しています。

本特設サイトでは、会期中の会場レポートや出展企業の見どころ、セミナー情報などを随時更新してまいります。

なお、開幕初日の詳しいレポートはOPTRONICS ONLINEで公開しています。会場の様子をより詳しくご覧になりたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

未来社会への期待が高まる関西の新たな役割

2025年の大阪・関西万博を経て、社会全体に「未来社会の実現」への期待と関心が高まっている中、次世代の技術革新を担う人材と産業が集積する関西は、“未来創造の拠点”として注目を集めています。
この機運を受け、「光・レーザー関西2026」は特別企画展「航空・宇宙×光」をJAXA協力のもと開催します。また、AI時代に必須の技術とされる「光電融合」についても、そのトップ研究者および企業を招いて講演を行ないます。
未来社会を担う光技術を軸に、多様な産業と交流・連携を促す展示会として2026年7月に大阪で開催する本展示会は、出展社と来場者を繋ぐ大きなシナジー効果が期待されます。

新設「京都光技術ゾーン」

今回、京都光技術研究会の会員企業11社・団体が「京都光技術ゾーン」として出展します。
本研究会は、光技術を切り口として、企業連携による課題解決、新たな製品開発テーマの立ち上げを目的とした活動を行っています。
各企業の強みとなる技術を持ち寄ってグループ化を図り、共同開発を行って事業化を目指す「企業連携開発システムの実現」に取り組んでいます。

京都光技術研究会

未来を形作る「光の制御」 ― レーザーと照明、二つの光学系入門

私たちの社会は「未来社会の実現」に向けて大きく動き出しています。今回の「光・レーザー関西2026」で大きな柱となる「航空・宇宙×光」や、AI時代を支える「光電融合」といった最先端技術の現場において、そのパフォーマンスを左右しているのは、実は「光をいかに正確に制御するか」という極めて基礎的な光学設計です。
数ある光学技術の中でも対照的な役割を果たす「レーザー光学系」と「照明光学系」の二つの基礎について、その重要性を紐解きます。

「点の制御」から始まるレーザー光学系

レーザー光学系の核心は、極めて高いエネルギーを「一点」に集約、あるいは「長距離」へ正確に届けることにあります。
例えば、今回のセミナー企画でも取り上げられる「光衛星間通信」や「レーザーによる宇宙デブリ除去」では、数千キロ離れた対象にピンポイントで光を照射しなければなりません。
ここでは、レーザー特有の広がり(ビーム拡がり角)の制御や、ビーム品質を示す指標の理解が不可欠です。
また、加工や通信に用いられる高出力レーザーでは、レンズやミラー自体の耐性(レーザー損傷しきい値)も重要な設計要素となります。展示会場で紹介される「ハイパワーレーザ用オプティクス」などは、まさにこうした極限状態での光制御を可能にする技術の結晶と言えます。

「面の広がり」をデザインする照明光学系

一方で、照明光学系の役割は、光を「均一に、効率よく」広げることにあります。
宇宙探査における月面基地内の環境照明や、高精度な地球観測用ライダーの補助光源など、特定の範囲をムラなく照らす技術は、安全な活動を支える基盤となります。ここでは、光源の配光特性を把握し、レンズやリフレクターを用いていかに光を再配分するかが問われます。
展示会で見られる「超精密シートレンズ」や「任意の分光分布を再現できるLED照明装置」は、この照明設計の自由度を飛躍的に高めています。単に明るくするだけでなく、波長特性までコントロールすることで、植物育成や材料判別といった新たな応用へと繋がっていくのです。

基礎が繋ぐ、次世代へのシナジー

「光・レーザー関西2026」の会場を歩くと、最新のレーザー光源から精密な光学素子、評価装置までが並んでいます。
一見すると複雑な最新デバイスも、その根底にあるのは「レーザー」と「照明」という二つの光学系の基礎理論です。これらの入門的な知見を深めることは、展示されている個々の技術を点から線へと繋げ、新たな技術革新(シナジー効果)を生むための確かなステップとなるはずです。
最先端の議論が交わされるセミナーと併せて、ぜひ各ブースで、これら二つの光学系を支える「匠の技術」に触れてみてください。

無料セミナー「AI時代を支える光電融合・次世代光源技術」聴講募集中

■開催日時:2026年7月15日(水)10:30~12:15
■会場:光・レーザー関西2026内 特設会場
(マイドームおおさか 1F)
■参加料:無料
(登録制。参加には別途展示会の来場登録が必要です)

生成AIの急速な普及により、データセンターでは膨大な情報を高速かつ低消費電力で処理する技術が強く求められている中で、電子回路と光技術を融合する光電融合技術や、次世代の高速・高出力光源は、今後の情報通信基盤を支える重要技術として注目を集めています。
本セミナーでは、光電融合半導体パッケージ技術、CPO(Co-Packaged Optics)用外部光源、データセンター向け高速EML光源をテーマに、第一線で研究開発に携わる専門家が最新動向を解説いたします。

光電融合半導体パッケージ技術の最新動向と産総研の取り組み

産業技術総合研究所 光電融合研究センター 研究センター長
天野 建 氏

産業技術総合研究所の天野建氏に「光電融合半導体パッケージ技術の最新動向と産総研の取り組み」と題して講演していただきます。光電融合の実装技術や半導体パッケージングに関する技術動向に加え、産総研における研究開発の取り組みを紹介。

CPO用高出力外部光源

古河電気工業(株) 先端技術研究所 フェロー
那須 秀行 氏

続いて古河電気工業の那須秀行氏が「CPO用高出力外部光源」をテーマに講演。AI時代のデータセンターにおいて重要性が高まるCPOに向け、高出力外部光源に求められる性能や技術課題、開発動向について解説いたします。

データセンター用高速EML光源

三菱電機(株) 情報技術総合研究所 光電融合デバイスプロジェクトグループ プロジェクトマネージャー
大畠 伸夫 氏

最後に、三菱電機の大畠伸夫氏に「データセンター用高速EML光源」と題して、高速光通信を支えるEML(Electro-absorption Modulated Laser)光源について、データセンター用途での要求性能や最新技術を紹介していただきます。

AIの進展に伴い、光通信、半導体、実装、データセンター関連技術は大きな転換期を迎えています。本セミナーは、光電融合や次世代光源の最新動向を把握し、今後の技術開発や事業展開のヒントを得る機会です。ぜひご参加ください。


宇宙×光 – 宇宙ビジネスを支える光・レーザー技術 –

■開催日時:2026年7月16日(水)10:30~16:35
■会場:光・レーザー関西2026内 特設会場
(マイドームおおさか 1F)
■参加料:無料
(登録制。参加には別途展示会の来場登録が必要です)

宇宙開発の新たな潮流の中で、光・レーザー技術は探査、観測、通信、軌道上サービスを支える基盤技術として重要性が増しています。
本セミナーでは「宇宙×光 ―宇宙ビジネスを支える光・レーザー技術―」をテーマに、アルテミス計画が拓く月面探査と国際連携、月極域における水資源探査、JAXAにおける地球観測用ライダー、光衛星間通信、さらにレーザーによる宇宙デブリ除去などを取り上げ、宇宙利用の拡大を支えるフォトニクスの最前線と、今後の宇宙ビジネスへの展開可能性を紹介いたします。

アルテミス計画が拓く月面探査と国際連携

宇宙航空研究開発機構 国際宇宙探査センター 主任研究開発員
牧野 克省 氏

日本のアルテミス計画参画と、2040年代の月面長期滞在を見据えたJAXAの戦略を詳説します。月-地球間の光通信技術や、月圏インフラ構築に向けた技術開発ロードマップと国際連携の展望を紹介します。

月極域における水資源探査/揮発性物質同位体分析 ~月の沙漠に水をもとめて~

大阪大学
山中 千博 氏

LUPEX計画における月南極の水資源探査を解説します。レーザー微量水分計(ADORE)を用いた水分定量や同位体分析など、月面基地の構築や資源開発の鍵となる最先端の分析技術と探査手法を紹介します。

JAXAにおける地球観測用ライダーの開発

宇宙航空研究開発機構
片山 晴善 氏

森林バイオマス推定や高精度な地形取得に不可欠な、衛星搭載ライダー技術をテーマにします。日本初の森林観測ミッション「MOLI」の概要とともに、地球観測におけるレーザーの原理と将来展望を解説します。

光衛星間通信 – 宇宙の高速データ通信網構築へのチャレンジ –

宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門 JDRSプロジェクトチーム プロジェクトマネージャ
山川 史郎 氏

膨大な宇宙データを伝送する光衛星間通信の重要性を概説します。「だいち 4号」との中継実証(LUCAS)の成果を紹介し、LEOコンステレーション時代を支える高速通信網構築への挑戦と有用性を詳説します。

宇宙×レーザー技術が拓く持続的な宇宙環境利用:宇宙状況監視から宇宙交通管理へ

(株)パワーレーザー 取締役 上野 宗孝 氏

レーザーによる宇宙デブリ除去

(株)Orbital Lasers 技術開発部 最高レーザー開発責任者
丸山 真幸 氏

レーザーアブレーションによる非接触のデブリ除去技術を解説します。物理的接触なしに対象物の姿勢を制御する革新的手法や、持続的な宇宙利用を支えるインフラとしての事業化に向けた課題と展望を議論します。

宇宙機向けのレーザー着火

(株)IHI 伊澤 淳 氏

レーザー光学系の基礎/照明光学系の基礎s

出展の見どころ

光・レーザー関西2026出展各社の見どころを、ランダムにご紹介。詳細は社名をクリックしてご覧ください。

東海光学

・『蛍光フィルタ』『狭帯域バンドパスフィルタ』等、カスタマイズ可能な超多層膜高精度光学フィルタ
 ※ OD8の測定ができるようになりました
・コーティング込みで高い面精度を保証する『高精度ミラー/フィルタ/プリズム』
・高出力レーザ用に開発した『ハイパワーレーザ用オプティクス』
・高入射角度に対応したナノ構造体超低反射コーティング『WAB-AR』
・軽量コンパクトな分光透過率計『 TL-シリーズ』

日本特殊光学樹脂

超精密シートレンズのファクトリー&ラボ
光学設計・金型製作から成形品・コーティングまで、一貫生産。
小型の製品から超大型の製品まで超精密加工設備や測定機器を駆使し、試作から量産までお客さまのご要求に対応します。

FITリーディンテックス

当社は、1978年創立、まもなく50周年を迎えます。
創業からのモットーは「光学業界の技術を世界から”つなぐ”企業です」
主に東京にて展示会に出展しており、関西での出展は久しぶりとなります。今回は、世界各地から下記の製品を紹介させていただきます。
ぜひお立ち寄りください。

オーシャンフォトニクス

オーシャンオプティクス社製各種マルチチャンネル分光器(Ocean SR4, ST, QEPro, NR)をメインに、ラブスフェア社製均一標準光源HeliosPlus、スペクトラロン標準反射板を展示します。また新たに取り扱いを開始した米国テレルーメン社製の、可視光領域で任意の分光分布(SPD)を再現可能な、コンピュータ制御型LED照明装置のパネル展示も行います。
ご来場を心よりお待ちしております。

ユニタック

航空・宇宙分野で求められる高信頼性に対応した、レーザ電源・光応用装置のカスタム開発を行っています。AS9100取得に向けた品質体制の整備を進めながら、少量多品種、小型化、評価治具など柔軟に対応します。航空宇宙用途へのレーザ技術活用を、設計から製造まで一貫して支援します。研究開発段階の試作から実用化を見据えた装置製作まで、用途に応じた開発提案を行います。

オハラ

宇宙通信・センシング, 宇宙観測・科学計測, 宇宙利用・地上応用など、さまざまな用途に関連する製品をご紹介いたします。
また、最新版のカタログをお渡しします。

ティー・イー・エム

世界の最先端レーザー機器、光学関連製品・ソフトウエア、画像機器を幅広い産業・バイオメディカル市場と理科学・研究開発分野にタイムリーかつ高クオリティで提供致します。

アイ・アール・システム

現場・インライン・ラボでのガス計測や温度監視、材料判別など多様な用途に対応する光センシング機器をご紹介します。
・NDIR・NDUVガス濃度センサ(CO₂、CO、CH₄、H₂S、NOx、SOxなど)
・赤外線センサ(PbS/PbSe、MCT、T2SL、焦電、サーモパイル)
・ハンディ近赤外分光器(1000~2500nm)など

島津製作所

島津製作所の分光関連製品を出展します。新製品として、光通信波長帯に対応した「レーザースペクトラムアナライザSPG-V500(InGaAs type)」を展示します。新たに回折格子ラインナップに加わった「透過型回折格子」をはじめとする光学素子、分光器、精密屈折計も出展予定です。
分光に関する製品・ソリューションをお探しの方は、ぜひブースへお立ち寄りください。

オプトロンサイエンス

今回は輸入品の各種モジュレータ(オプトロンサイエンスが力を入れております)並びにレーザーダイオード、VCSEL、 UV-LEDを中心に出店いたします。展示会ではお探しの製品スペックを是非アテンダントにお伝えください。